nikki

読書とWebライター『不思議なオルガン』

今日は、一つの童話を読み切りました。
作品名は、『不思議なオルガン』。知る人ぞ知る、レアンダー童話集の一つです。

https://www.iwanami.co.jp/book/b269639.html

その童話は、とてもいい童話でした。
そこで僕は、Webライターとしてそのことを早速発信しましたが、
なかなか上手に文章をまとめることができないで終わってしまいました。

そもそも、僕は読書が得意じゃありません。
普通の作家やライターなら数分で読んでしまうであろう薄手の本も、
僕はつい、10分はかけて読んでしまうのです。
それは、作品の内容をさらりと読むだけではなく、作品の世界に入り込んでいくがゆえに
どうしてもゆっくりと読んでしまいがちなんです。
だからこそ、僕は読書が好きではありますが、得意ではないんです。

しかし、今回の童話の読書体験を通じて、僕は改めて、
作品を深く読むということの面白さに気づきました。
そう、これでいいんだ。そういう読み方をする人間がいるからこそ、
世の中は素敵な発見ができるんだ。僕はそう思いました。

事実、僕はその感想文の中に、ある発見したことを即座に書いてありました。
それは、以下のような内容です。
ひとりでに鳴るオルガンを作った名人が、結婚式のときに鳴らそうとしてもひとりでに鳴ることがなかったのに、
妻を亡くし、その悲しみのあまりに名人が亡くなったときに
はじめてオルガンがひとりでに美しい音楽を奏でた。
その音楽をきっかけにして、人々は名人を悼んでくれたのですが、
そんなシーンを僕は、
「きっとオルガンも悲しんでいたに違いないと思ったのではないか」と書いたのです。
実に子供じみた考えだなと我ながら思いますが、
実際 僕は、そう思ったのです。

思えば、そもそもWebライターを始めたきっかけは、
そういう「子供じみた考え」からきているのかなと感じてます。
作家として生き抜きたい。
そういう感覚に強く惹かれて、ここまでやってきたのですが、
まだまだ自分自身の未熟さを痛感せずにはいられません。

けれど、その未熟さがあるからこそ、人生は楽しいもんなんだ。
僕は、この文章を書き終えようとしたときに、ふとそう思いました。

-nikki